04 会津姉様(福島県)

会津の姉様を、下方の白黒写真を参考にアレンジして制作しました

押し絵風の雰囲気は踏襲し、細かいところは割とリアルに作っています
下記の資料の会津姉様は、おいらんなのか町娘なのか、はたまた芸者なのか、一見はっきりした区別が付かないものがあります

↓会津の姉様たちの数少ない資料

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1.日本郷土人形研究会『姉様』 台紙に白虎ひなの印字あり(12cm)頭の飾りや顔の幼さから恐らくはかむろ

2.日本玩具博物館展示品 布製、髪飾りは紙など。けっこう顔に厚みがあり丸っこく人形ふう。(サイズ不明)
台紙付きのものは芸者?赤い着物はおいらん?

3.日本全国郷土玩具バーチャルミュージアム:民芸館:福島県篇(3)
4.日本人形博物館 押し絵・姉様人形展より(平成16年)
3.4.の二種は、昭和60年頃に市内の民芸店でお土産品として復元され一時期売られていたもの。(サイズ不明)
紫のポニーテールはお姫様か?白虎隊娘子軍か?ピンクの着物は町娘?
身分不詳のよくわからない髪型や身なりが多い

↓ 白虎ひなという印字のある、古い姉様の資料
出展:郷土玩具研究会刊 郷土玩具研究シリーズ第一期第五巻『姉様』稲垣武雄著より

白黒写真で不鮮明なので細部がわかりません。色なども不明。
左から、おぼこ娘、傾城おいらん風、かむろ風、白虎隊娘子軍、おいらん?、若衆髷(小姓ふう)

傾城おいらん風は、髪飾りに紅絹や水引が用いられています。後頭部の垂れ髪は人形用の髪の毛(すが糸)を使用していると思われます。
白ハチマキの白虎隊娘子軍は、胸に軍旗を付け、おかっぱ風の切髪をしています。
私は女性の姿だと思うのですが、もしかしたら白虎隊(少年)の姿かも知れません。
刀を差してはいますが、日本国軍風の軍旗(太平洋戦争?)なので、もしかしたら下はもんぺ姿?戦時中の女性のようにも見えます。

2020.01.018

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