20 千住の姉様(東京都)


今回登場するのは、千住の姉様です

昔は東京各地にあった姉様
戦前は、芝、麻布、京橋。深川、雑司ヶ谷、浅草、四谷、王子等・・・
厳密に区別するのは難しいそうです

↓参考にしたのがこちら
日本京人形研究会『姉様』より千住の姉様
作者は日向イチさんという女性
どう見ても 日本髪というより、もう少し時代が下ってからの束髪ふうの髪型です
残念ながら、後ろはどうなっているのか不明です
写真左の大きい姉様は、渋い染め紙の着物を着ています
千住の姉様には目鼻が付いてるものと、付いていないものがあるそうです
頭頂部近くの大きなリボンと、肩越しにうなじ付近で結んでいるようなリボンが見えます
大きい姉様は16cm(顔が描かれています)小さい姉様11cm

 

↓髪型検索のため、再び登場「日本結髪278種」廣瀬辰五郎著

↓その中から見つけた二種の髪型(左:ローマ結び、右お下げ髪)
もしかしたらこれが近いのでは・・・?

  

見よう見まねで束髪に挑戦
明治中頃、ちょうど文明開花で生活様式がだんだんと西洋風になっていった頃
袴が似合いそうな姉妹に仕上がったでしょうか・・・?

  

千住の姉様は、露天玩具としての姉様の最後を飾ったそうです
日向イチさんは、「細々と伝統を守る老女」と題して、浅草鳥越神社の境内で姉様を売る様子が朝日新聞に掲載されたこともあるそうです
(中央が日向イチさん)
※写真 カラーブックス「あねさま人形」エキグチクニオ著 あねさまあれこれより

しばらく東京の姉様が続きます!

2020.05.20

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