36 桑名の姉様(三重県)

東海道を上って愛知県を通り越し、三重県は桑名にやってまいりました
何故か愛知地方の姉様資料が見つかりません
大都市・尾張名古屋があるというのに・・・見つけ次第立ち戻ることにします

桑名といえば名物焼きはまぐり・・・ではなく「桑名の姉様」をお送りします

↓日本郷土人形研究会の資料より「桑名の姉様」

資料の姉様は、赤襟は紅絹、紙は黒繻子と思われます
当時の新聞紙・チラシのような紙の衣装です
顔は何で出来ているか不明です。張り子ふうの表面が劣化で剥げたように見えます
この上から好きな千代紙などで着物を着せつけて遊んだのかも知れません

桑名宿は長良川河口、伊勢湾に面しているため古くから湾口都市として発展しました
桑名宿と宮宿(現名古屋市熱田区)を結ぶ海路である七里の渡し(ちょうど距離が七里ある)がありました
本陣・脇本陣を備え、大いに賑わったと思われます

桑名城は揖斐川を利用した水城で場内から船で川に出ることが出来ました
城は大火で消失後、今日まで復元されることはなく現在は石垣・塀が残るのみですが、
かつて街道を行き交う人々が必ず目にした桑名のシンボルとして蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)の外観が復元されています

↓桑名城の古地図
本当に水が場内まで来ていたんですねぇ〜
※画像出典 三重県総合博物館

たぶん、資料の本の中にしか生き残っていない桑名の姉様
当時の新聞画像を加工して当時ものっぽくプリントしました
顔は薄い和紙をのり付けで貼り、髪・赤襟は紙で再現しました

これからも古い姉様の復刻の旅を続けます!

2021.01.01

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