46 舞妓はんのおやまはん(京都府)

姉様にはいろいろな呼び方があります
京都では、姉様を「おやまはん」と呼びます
首人形タイプのおやまはんや、紙製の着物を着たおやまはん、
いろいろなおやまはんがあったそうです

↓こちらは日本玩具博物館収蔵 京都のおやまはんです
今回はこの姉様を復刻しようと挑戦しました


※画像出展 日本玩具博物館HPより

とても可愛らしいおやまはんです
写真左のおやまはんは、だらりの帯に着物がだんごつなぎの提灯の柄だったりして、舞妓さんにも見えます
昭和50年代に寄贈されたもので、昭和40年頃に作られたものではないかということです。
匿名の方からの寄贈で詳しいことは不明だそうです

他の姉様にはないリアルさです
とても凝った造りをしており、どうやって作っているのか写真とにらめっこしながら考えます・・・

顔は綿を丸め、キャンディー状に須崎半紙に包みます。
片端を縛り、折り返すようにして前髪にします。
首の下はどうなっているのか・・・?首元はぐっと奥にもぐりこんでいるようです。
首の下を糸で縛っているのかいないのか?糸で縛ると見えて格好悪くなる。
いろいろやってみましたが、一番うまくいった方法は、
顔のあご下をきつくひねり上げてびんの下に食い込ませ、首にまとめる、というやり方。
これを作った人は、本当にどうやって作ったのでしょう・・・?かなり難しい技を駆使しているようです

上半身は、薄い半紙に脱脂綿を挟んで着せつけて厚みを出しておきます
紙で衣紋を抜くのはなかなか難しいです
すっと伸びた首と、立体的な襟元で姿勢が良く見えます

 

特徴はなんといっても足元です
台紙に足袋を切り抜いて貼り付けて、足元まで表現した姉様なんて見たことがありません
しかも、円形の塗り分けが凝っている!
つま先が赤、他はベージュで足袋の白さが際だつ一番いい色合いになっている・・・
切り抜いた足袋の置き方によって、足元の雰囲気が変わります
お座敷を歩いているみたいな雰囲気バッチリ

 

この姉様を見た時から釘付けになりました
なんとか作ってみたい!
江戸姉様などの場合、頭部を作るのに半紙一枚ぴったりで紙に無駄が出ないように作られています
びんを作るのに半紙を2/3、2/1などピッタリにして使います
普通は2/3を使い、だるま返しなど直径が小ぶりのびんは1/2です
それに準じて、頭のびんを半紙1/2で作ったら、ちょうど21cmくらいのバランスになりました
もしかしたら実物より大きいかも知れません
(収蔵品のサイズは正確には不明です)
全体的には満足の仕上がりです

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オマケ


次回からは、七夕特集を企画しています
お楽しみに!

2021.06.01

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