50 七夕特集 七夕の紙衣(西篇)

日本には各地でいろいろな七夕行事があります
七夕人形や紙衣(かみこ)などはとても姉様的要素があると感じます
雛祭りと同様、七夕も姉様と切りはなして考えることが出来ません
そこで七夕特集を組むことにしました

引き続き七夕の紙衣、東日本に続き西日本の紙衣(西篇)お届けします

紙衣については、下記の方が詳しく解説されています
信清由実子氏「七夕文化」https://blog.goo.ne.jp/shizechemg
日本玩具博物館 尾崎織女氏 https://japan-toy-museum.org



兵庫県姫路市は七夕紙衣のメッカと言えましょう
今も播磨灘沿岸地域では、昔ながらの七夕飾りが復活しています
左は当時ものの美しい紙衣(日本玩具博物館蔵)、右は飾り付けを再現したもの(日本玩具博物館展示)
※画像出典 日本玩具博物館

 

関東では見たことのない、ワクワクするような素敵な飾り方です!
※画像出典 但馬の情報発信ポータルサイト「但馬情報特急」

  

 提灯やほおずき、野菜を一緒に供えたりしてお盆のようです
旧暦8月に七夕を行う地域は多いです
そうすると確かにお盆と近い
時期的にお盆、虫送りなどの行事と自然とミックスされていったのでしょう
やはり和製オーナメントは日本の風土にはしっくり来ますね

↓時期になると商店でも売られるらしいです(大衆食堂・節句人形 澤田店の紙衣)
※画像出典 おいしい姫路おでん澤田店HP 

↓京都の七夕さんキット(楽紙舘製)
ちゃんと型紙が絵羽付けになっており、のりしろを糸で縫い合わせて作る本格派
もったいなくてハサミを入れられない・・・

 

↓出来上がるとこうなります(以前作った色違いのもの)
殿様風の鷹の絵柄がかっこいいです
勇壮な雰囲気の千代紙はなかなか売っていないので貴重な絵柄です

 

↓裾柄の友禅紙で作ってみました(少し衿下を長くしました)
袖口に紐飾りをつけると華やかになります(但し飾り結びを作るのは大変)

他の各地にも、七夕の紙衣はたくさんあります
紙衣にハマりそうです
載せきれないものもあり・・・機会があったら順次掲載していきたいと思います


参考資料
『七夕の紙衣と人形』石沢誠司著
『七夕と人形』松本市立博物館著
ブログ『七夕文化』信清由実子
日本玩具博物館
但馬情報特急 澤田店 楽紙舘

2021.07.07

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