55 伊賀の姉様(三重県)

全国の姉様巡りは、京都から紀伊半島を一周したいと思います
京都と三重県って一部接していたんですね
初めて知りました・・・
京都で唯一の村、相楽郡南山城村と三重県伊賀市は隣接しています

三重県では、36桑名の姉様が登場しましたが、
このたび、伊賀の姉様があるのを昔の文献に見つけました

※画像出典(本文中) 大阪府立中之島図書館 おおさかeコレクション
川崎巨泉玩具帖 人魚洞文庫より、伊賀姉様の図
川崎巨泉(1877〜1942年)明治時代から昭和時代にかけての浮世絵師、郷土玩具画家

もう、現物は存在していないでしょう・・・
軸を紙で巻くところは和歌山の姉様に似ています
割と無造作に白い紙を巻いているようです
着物を着せて遊んだと思われます

詳しく図解されているので見た目その通りに作ってみます・・・
玩具帖には『実大』とあるので実物大を描き写したと思われますが、
資料画像のサイズは果たして本のサイズ実物大なのだろうか?という疑問
姉様の頭部などに用いられている紙はほとんど半紙サイズなので、この場合、長辺の天地をそのまま生かしてみる

頭部は『コンガミ』とあるので、黒ではなく紺の紙を用いていたのかも知れません
その名残を想像しながら中央の人をブルーの頭にしてみます

  

まん丸の厚いびんたぼが、豊かな黒髪を結った姿を彷彿とさせます

その昔は、美しい黒髪が美人の条件
髪の美しさがその人の美しさを左右した時代もありました・・・

参考資料
大阪府立中之島図書館

2021.09.01

54大原女人形(京都府) 55伊賀の姉様(三重県)→ 56尾張の白姉様(愛知県)