63 新年特別号 中原淳一のあねさま


新年明けましておめでとうございます

今年も、日本の小さな姉様たちを宜しくお願い申し上げます

新年特別号です 中原淳一のあねさまをお届けします!

中原淳一といえば、昭和初期の人気画家、この絵を見たことのない人はいないでしょう・・・
ファッションも暮らしも心も「美しくあれ」と世の女性たちへ夢を送り続けました
ファッションデザイナーとして幅広い分野で時代をリードしたカリスマ的存在
「少女の友」「それいゆ」「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊し絶大な人気を誇りました

そんな中原淳一氏も、姉様を作っていました

 ジュニアそれいゆ 昭和32年(1957年5月号)より
「半紙一枚で作ったあねさま人形」
今から65年前の雑誌に掲載されていた、姉様人形の作り方を発見!

 

中原淳一氏自ら考案したあねさまの作り方です
3ページに渡って図解してあります
それにしても字が小さい・・・絶滅級の級数(写植級でいえば7〜8級、約5〜5.5P相当)
明朝だから余計小さく見える!
精巧なイラストで詳しく図解されています

↓以下は冒頭にあった中原淳一氏の言葉です

『まだあなたが本当に小さな子どもだったころ、
おばあさまやお母さまが紙で作ってくれたあねさま人形と遊んだことはないでしょうか。
これは半紙一枚で作ったあねさま人形です。きものや帯などを、あなたの好きな千代紙や色紙で着せて、
あなたのお机の上をたのしくして下さい 』
中原淳一

頭の髷は、顔まわりに細く折った半紙を紐代わりにして縛り付けて止めています
両びんの下部分を首に一緒に巻き込む独特の方法
前髪とたぼもふっくらと美しく仕上がります
鹿の子を掛けるにも、上下を糸で縛り髷の根本に引っかけて結んでいます
のり付けするところは、お太鼓の羽くらいしかありません
これはいくら何でも糊ナシで固定は難しすぎるだろう・・・という部分には補助的に若干糊を使いました

花かんざしはマッチ棒です
マッチなんて家にあったか?探しましたとも非常用の持ち出し袋を開けて・・・
昔は火を付けるのはマッチでしたね、ストーブとか

2時間もあれば簡単に作れますとあるがそれは中原氏の場合。私でも簡単ではありませんでした。
というか十代の娘たちにはかなり難しいと思うし、大人でも相当器用な人でないとムリなレベル

実際にはイラストのようなポーズは取れませんが・・・何とか似せて出来たかな

  

3人娘、一人は髪型をおしどりにしました

 

この中原淳一あねさまは、ネット上でたまたま見つけました
古本の画像の一部でした・・・姉様探偵団と化しているこの頃です
貴重なあねさまに出会えて良かったです!

これからも、名もなき人が作っては消えていったデザインと手仕事を発掘し、
それを辿って記録してみたいと思います

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参考資料

ジュニアそれいゆ ひまわり社
中原淳一オフィシャルサイト

2022.01.01

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