64 鳥取きびがら姉様(鳥取県)


全国の姉さま巡りは兵庫県から山陰の鳥取県へやって来ました
山陰は姉様の宝庫です!いろいろな姉様が伝わっています

鳥取県の有名なきびがら姉様です
姉様の歴史の原点でもある、きびがら姉様
草花や植物の切り株で人形を作ったのが始まりです

山陰ではきびがらの姉様が盛んに作られていたようです
全国にきびがらで作った姉様はたくさんありますが、
とりわけ鳥取姉様は、大きく飾りが華やかで、一度目にしたらいっぺんに魅了されてしまいます

きびがら姉様、といっても稲科のキビのことではなく、とうもろこしの皮のこと
「とうきび」「とうもろこし」は呼び方が違うだけで同じもの
トウキビのカラ=略してキビガラ、というわけです
きびがら姉様は全国各地で作られており、大変多くの種類があったと思われます

↓参考画像 川崎巨泉玩具帖・人魚洞文庫より「鳥取姉様」


※画像出典 大阪府立中之島図書館 おおさかeコレクション

↓参考画像 日本京人形研究会『姉様』鳥取より

↓鳥取 柳屋 田中謹二作 きびがら姉様


※画像出展 オークション画像 出展者nzqqx00869

↓米花寿子作 きびがら姉様


※画像出展 オークション画像 出展者kyuriomilk

↓鳥取県鳥取市 きびがら姉様


※画像出典 武蔵野美術大学美術館・図書館 民族資料データベース

とうもろこしの皮は大量に出るので、これを見ていたら何かに使いたくなりますね
海外でも、食材を包んで蒸したり、ドレスの人形を作ったりします
日本人は、姉さまの頭にすることを思いついた・・・

とうもろこしの皮は、破けないように丁寧にむいて乾かしておきます
むきたては緑ですが、乾くと白く固くなります
繊維に沿ってに縮んでくるくるになりますが、使う時は軽く水に浸け湿らせて使います
縦に裂けやすいので、丸めたりカーブをつける時は気を付けます
綿を入れて膨らませていますが、昔はとうもろこしのひげを詰めていました
鹿の子や丈長を派手派手しく飾って、出来上がりです

皮付きとうもろこしは、夏の間しか出回らないので、夏はきびがら姉様を作るチャンス
(これは昨年の夏に作っておいたものです)
昔はとうもろこしの皮の幅が広かったのだそうです
今は品種改良で皮の幅が狭くなってしまって、なかなか大きくてきれいな姉様が作れないのだとか・・・

 

 

今年の夏にまた作りましょう!
とうもろこしが出回る季節が待ち遠しいです

しばらく鳥取の姉様が続きます

参考資料

日本郷土人形研究会
大阪府立中之島図書館
武蔵野美術大学美術館・図書館
ふるさとの玩具 asahi-net.or.jp

#姉様人形 #あねさま #あねさま人形 #きびがら姉様

2022.01.15

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