Vol.94 美(うる)わしきさくら貝

この、美しい色を見るたび癒されます。
私は色としてはピンクはあまり好きではないのですが、こうした自然の作ったピンク色は本当に美しい限りです。
拾いも拾ったり、合弁サクラガイ300枚以上。
あちこちで拾いましたが、合弁さくら貝は主に房総で拾ったものです。
どこにでもあるかというと、なかなか無いのがさくら貝。
この前たくさん拾ったところに行っても全然無いということもある。
季節によって、気象状況によって毎日のように変化します。
イタヤガイ、キンチャクガイ、キヌタアゲマキ、ベニガイ、カバザクラ、オオモモノハナガイ・・・
貝を拾うならピンク系の貝と決めているのです(?)

▼サクラガイはピンクだけでなく、白〜オレンジがかった色まで、色のバリエーションがたくさんあります。

 

▼初めて見る、生きたサクラガイ。
身はスカスカです。頼りない水管を出しています。この後すぐ死んでしまいました・・・

 

さくら貝をたくさん拾える海岸は、由比ヶ浜や増穂が浦が知られています。
貝寄せの風が吹くと海岸がピンクに染まるという増穂が浦に行ってたくさん拾いたいです。
しかし、貝拾いの時期になると夜明けと共に地元の人たちが拾ってしまうんだとか・・・(お土産用に)

▼これはおみやげ屋さんで買ったベニガイ。ベニガイは滅多なことでは見つかりません・・・

さくら貝の唄

美(うるわ)しき桜貝ひとつ
去り行ける きみに捧げん
この貝は去年(こぞ)の浜辺に
われ一人 拾いし貝よ

ほのぼのとす紅染むるは
わが燃ゆるさみし血潮よ
はろばろと通う香りは
きみ恋うる胸のさざなみ

ああなれど
わが想いは儚(はかな)く
うつし世の渚に果てぬ

作詞:土屋花情 作曲:八洲秀章

小さい時から貝を拾い集めるのが大好きな子供でした。
子供ながらに、昔は関東の海はきれいではないと思っていました。
そんな中でさくら貝を見つけた時の嬉しさと言ったら・・・

これからも、さくら貝人生は続く!!

 

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「ボテキンパラダイスかわら版」
Vol.94 2015.2.1発行
制作/高森春恵
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