05 串姉コ(秋田県)

↓秋田県横手市の串姉コの資料です(出展:日本全国郷土玩具バーチャルミュージアム秋田篇)

大きな銀の前櫛と串になった形が特徴です
串の姉さん、という意味で「串姉コ」といいます
横手市や秋田市などに伝わる姉様は、だいたいが串の形になっています
顔は土人形風のリアルな感じ

↓こちらは私の作品(顔は紙粘土、表情はにっこり系になってしまいました)
串形になっているのが印象的だったので作りました
先が尖っているからには、何かに差して立たせておくようになっているのでしょう
わらづとに差したり、筒状の入れ物に入れて売られていたそうですから、売りやすさからこの形になったのでしょうか?

↓串の部分は、昔は経木(焚き付け用の細長い木片)を使っていたそうです
平たい棒状に切った木の板で代用
これを雪に差して遊んだ、という記述を見つけました
旧正月などに行商人が売り歩いたとしたら、きっとかまくらに差して遊んだに違いありません

↓毎年2月、小正月に行われる横手のかまくら祭り
かまくらの形は角が四角い、海坊主系
かまくらの中から 「はいってたんせー、おがんでたんせー」子供達が声を掛けます
水神が祀られています(画像出展:LINEトラベル)

2020.02.10

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