16 深川の姉様(東京都)

いよいよ東京の姉様が登場です!
東京は姉様のメッカで、各地に姉様が残されていました
江戸の姉様がいわゆる姉様人形のアイコンとして扱われるほど代表的なものです

下記は、喜多川守貞の『守貞漫稿』
『守貞漫稿』(国立国会図書館蔵)

↓姉様について詳しく描写されています

  

この形が現在まで続いているのです
江戸あねさまは、身分・職業などの髪型を忠実に表しているのが特徴
戦前は、芝、麻布、京橋。深川、雑司ヶ谷、浅草、四谷、王子等、各地で姉様が作られていました
芝物は、靖国神社の祭礼や芝公園の閻魔堂の縁日など、
麻布物は、虎ノ門金刀比羅宮の縁日など、
深川物は深川八幡の縁日などで売られていました

袖付きが特徴の深川物らしい(?)姉様たち(区別は定かでない)華やかに着飾った町娘ふうの姉様の数々
(裾を裏に返した姉様は、麻布のものかもしれない、ということです)

↓日本郷土人形研究会『姉様』東京より

やはり東京の姉様が子どもの頃から見慣れています
バランスがとれて、髪型も凝っていて洗練された姿です

しばらく東京の姉様が続きます!

2020.04.25

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