ボテキン節気綴り
暑さのピークが過ぎ、朝晩の涼しさにほっとする頃。
夜になると虫の音が響き、ヒグラシが鳴く夕方になると行く夏に心なしか淋しさを感じる。
あんなに暑くてウンザリし、涼しくなるのを心待ちにしていたのに、夏が過ぎ去るのは何故淋しく感じるのだろう?
秋も冬も春も、過ぎるのはそれ程淋しいと思ったことはないのに。
たぶん、これから秋を迎え冬に向かえるにあたり、
1.風景が、みなぎる植物のエネルギーや自然万物が循環で枯れていく→風景が侘びた風情に変わっていく
2.暮らしぶりが、夏の間は開放感にあふれ、少々だらしなく羽目を外しても許された
→一気に開放感が終息し現実に引き戻される・・・
そんな感覚が働くのかも知れない。
そう、子どもの頃の夏休みの終わったあの感覚のように。
旧暦と、月の暦で暮らそう。
※掲載の俳句は改訂版ホトトギス季寄せ 稲畑汀子編より
俳号 十字雀(むしもちすずめ)除く
「ボテキン節気綴り」14処暑 2018.8.23発行
制作/高森春恵
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