19 谷中の姉様(東京都)

すっきりとしたシンプルな着付けが江戸千代紙を引き立てます
はっきりした色柄と大胆なデザインがいかにも江戸千代紙らしいです
友禅などの千代紙より、やはり木版刷りや型染めの千代紙が好きです

昔は東京各地に姉様がありました
戦前は、芝、麻布、京橋。深川、雑司ヶ谷、浅草、四谷、王子等・・・
厳密に区別するのは難しいそうです

↓谷中の姉様・・・という括りは本来ありませんが、誰もが知っているこの姉様
姉様といえばこの姉様を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか
谷中にある老舗の版元、いせ辰の姉様です
いせ辰は、和風玩具や犬張り子、和紙グッズでで有名ですね
私的には、今も続く貴重な江戸千代紙の版元
東京の姉様はこの姉様なくしては語れません。これを見本に全国どこまでも広がっていった姉様の王道です
いせ辰店舗のある谷中の地名をとって、勝手に谷中の姉様と名乗らせてもらいました

 

↓参考にしたのはこの本「日本結髪278種」いせ辰4代目の廣瀬辰五郎著
びんたぼを束ねた後頭部の黒和紙で、本物の日本髪を結うようにして結い上げます

 

日本髪は奥が深い!

しばらく東京の姉様が続きます!

2020.05.10

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