27 番外編・江戸あねさまの怪談

江戸あねさま番外編

姉様の怪談

四谷怪談、牡丹灯籠、番長皿屋敷、は日本三大怪談話
猛暑日が続いている時は、怪談話でもして涼しくなりましょう
すーっと背筋が涼しくなりますよ・・・
ということで、江戸あねさまをアレンジして四谷怪談のワンシーン・お岩を作ってみました

お岩さんは、実在の人物かそうでないのかよく分かっていません
物語は実際の事件を元にして創作したとされていますが、お岩さんのお墓がある寺が今に残っています

東海道四谷怪談の話しは怪談のくせにとても複雑でややこしいです
いろんな人が絡んできては殺されて死んでしまいます
↓ものすごくあらい、あらすじはこんな感じ

元禄の頃、浪人・又左右衛門にお岩という娘がいました
その家に婿養子に入った伊右衛門は、昔からかなりの悪事をしていることが義父にばれてしまい、
その義父をワル仲間と殺してしまいます

父親を殺したのは夫だと気付かず、父の敵を早く討ってくれと夫・伊右衛門に訴えるお岩
子を設けたのは良いが、産後の肥立ちが悪く、ずっと病がち
そんなお岩がだんだん煩わしくなってきた伊右衛門
お岩がいるにもかかわらず、隣家の金持ちの娘との縁談を承知する

↓暗い部屋でじっと養生するも体長は悪くなるばかり・・・
髪も乱れ、陰惨な姿で赤子を抱くお岩

お岩が邪魔になった伊右衛門は、お岩と別れようとさまざまな策略を練りはじめます
血の道の薬だと偽り飲まされた薬のせいで
顔は醜く腫れ上がり、髪の毛は抜け悲惨な姿になってしまったお岩
伊右衛門は、按摩に頼んでお岩が間男をしたようにし向け、お岩と離縁しようとするも失敗、
お岩も、その按摩もろとも斬り殺してしまう
最期に全てを聞かされたお岩は、恨みの言葉を残して死んでいきます

伊右衛門はお岩殺しに加わった仲間を次々と殺してしまい・・・
伊右衛門はどこまでも悪い奴すぎる

そりゃあ、うらまれますって!!

伊右衛門の祝言の夜にお岩の亡霊が現れ、花嫁をお岩と間違えて彼女も惨殺

   

こんなしっぽで撫でられたら怖いかも・・・

しかし、幽霊になったお岩さんは、このしっぽで感情表現しているのです(私の解釈)

その後、伊右衛門は隔離され狂い死にし、最期は見るも無惨な状態
ねずみにたかられて死んだそうな
お岩は、子年生まれでした

伊右衛門よ、自業自得

↓幽霊役のあねさまのアップ
「あ、どうも」

リアルな表現は紙のあねさまに向きません
腫れ上がった傷は、紫色に盛り上がらせたりするのは合いませんでした
血の赤も合いませんでした・・・ので血のりはブルー

ただし、彼女を作っていて思いました
これまで作ったどのあねさまより
「美しい・・・」

↓お岩役のお二人、お疲れ様でした

四谷怪談のあらすじは、物語のバリエーションがいくつもあるのでぜひ検索してみて下さい

以上、あくまでも個人的なイメージで制作してみました
次回もお楽しみに!

参考
※マコー社 武藤江戸あねさま
※ 「日本結髪278種」廣瀬辰五郎著


2020.08.15

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