24 江戸あねさま・花魁<立兵庫>(東京)
正統派の江戸あねさま
やはり江戸あねさまは、姉様界の頂点に立つ完成度
江戸あねさまの特徴は何といっても、身分・職業・年齢などで細かく別れていた江戸ファッションを忠実に表現していることです
芸者か町娘か分からないようなあねさまは、江戸あねさまとは言えないというのが心情です
豪華絢爛やりすぎってくらいの花魁の登場です
何が大変かって、かんざし20本+櫛3本+こうがい1本・・・これを切り抜かなければなりません
髷の根本に二色の鹿の子を巻き付けて・・・
↓ふき(着物の裾)は巨大に膨らませて・・・
お姫様と違って、少々野暮ったくどぎついくらいが花魁らしい
片方の衿をわざと折り返して、襦袢の赤をチラ見せ
俎帯はあでやかな牡丹の柄にしました
牡丹のマゼンダ色とグリーンの色づかいが(実は派手すぎてあまり使い道がなかった)花魁にピッタリ
こってり感出すために、花部分を切り抜いてアップリケふうに花柄を増量
金のちょうちょを飛ばし、帯裏はグリーンの市松模様
ピンク系でまとめたので、可愛らしい雰囲気の花魁に仕上がりました
↓立ち姿360度
実際にこれを着てたら重いでしょうね・・・歌舞伎の花魁の衣装は30kgくらいあると聞きます
紙のあねさまには、プラスチックや金属のパーツは合いません
紙や布でそれらしく見せるのが一番
しばらく江戸あねさまが続きます!
参考
※マコー社 武藤江戸あねさま
※
「日本結髪278種」廣瀬辰五郎著
2020.07.15
23江戸あねさま・お姫様<吹き輪>(東京)← 24江戸あねさま・花魁<立兵庫>(東京)→ 25江戸あねさま・芸者<芸妓島田・つぶし島田>(東京)