23 江戸あねさま・お姫様<吹き輪>(東京)
正統派の江戸あねさま
やはり江戸あねさまは、姉様界の頂点に立つ完成度
江戸あねさまの特徴は何といっても、身分・職業・年齢などで細かく別れていた江戸ファッションを忠実に表現していることです
芸者か町娘か分からないようなあねさまは、江戸あねさまとは言えないというのが心情です
万国共通いつの時代でも女の子の憧れ、お姫様の登場です
お姫様って何故こんなに素敵なのでしょう
気品のある装いが可憐で可愛らしいです
大奥、大名などの身分の高いお姫様が結った吹き輪(吹き上げ)
歌舞伎のお姫様を見ながらアレンジで耳じけ(耳の横から下がる髪)を付けたので、いかにもお姫様らしくなりました
※正しい髪型ではないかもしれませんが、らしく見せることを優先しています
本朝二十四考の八重垣姫、鎌倉三代記の時姫、鳴神の雲の絶間姫など、
赤い衣装を着ているので
赤姫と呼ばれる典型的なお姫様スタイルです
お家騒動に巻き込まれ、危ういところを水戸黄門に助けられたりしがちなタイプ
着物の裾回しの美しいぼかし、ちょっと大げさな丸ぐけが自慢
巨大な銀の花櫛と花かんざしが華やかです(作るのは大変)
前挿しの桜は直径約6mm、銀の15mm角の折り紙を五角形に折り、桜の花びら型に切り抜きました
30個以上は貼り付けた・・・ちょうちょも混じってます
紙のあねさまには、プラスチックや金属のパーツは合いません
紙や布でそれらしく見せるのが一番
しばらく江戸あねさまが続きます!
参考
※マコー社 武藤江戸あねさま
※
「日本結髪278種」廣瀬辰五郎著
2020.07.01
22江戸あねさま<結綿・おしどり>(東京)← 23江戸あねさま・お姫様<吹き輪>(東京)→ 24江戸あねさま・花魁<立兵庫>(東京)