56 尾張の白姉様(愛知県)

全国の姉様巡りは三重県からちょっと東に上って、愛知県に立ち寄りました

このたび、待望の愛知県の姉様が見つかりました!!

愛知県の姉様は、いくら探してもなかなか見つかりませんでした
首人形タイプは見つかるものの・・・紙の姉様は情報がなく分からずじまい

しかし「尾張の白姉様」というのがあると、貴重な情報を亘正幸先生からいただきました
下記は、先生が懇意にしているギャラリーから、わざわざ資料を取り寄せて送って下さったもの
亘先生はちりめん細工の著書も多数、ご自身の姉様の本も出版されている日本屈指の姉様通です

昭和47年5月1日発行 (II-4)
日本郷土玩具の会 機関誌『竹とんぼ』より

 

尾張の白姉様の記述があります
↓下記の姉様の写真は、文中に出て来る数種の白姉様を元に、折り紙作家・小倉登里氏が制作したもの
髪を黒くするなど、アレンジが加えられています
作り方も簡単な図解で説明されています

 

ルって何だろう・・・?番号がイロハだった(一瞬順番が分かりにくい)
これを見ると(3)タイプと(4)タイプの姉様を組み合わせて作っていることが分かります
図解のサイズを見ると、前髪の高さが2.5cmとあるのでかなり大きいようです

私は記事の冒頭に出て来た『小指の先程の大きさの、白姉様の頭を六体、
小さな藺草(いぐさ)で作ったべんけいにさして、御持参になった奥様があった』

(べんけい:串に刺して焼いた魚などを挿して、囲炉裏に下げて保温したりいぶしたりするわらの束)
という説明のイメージで、小指の頭ほど小さくはありませんが、やや小ぶりの姉様にしました
髪型は6種、よく出て来る定番タイプに

 

記事の文章の通りだと、登場する尾張の姉様は4種ということになりますが、
(1)べんけいにさした小さな姉様は、作りが全く不明
(2)武藤てう氏の江戸姉様の作り=江戸あねさまの模倣系
ということで、小倉氏と同じく(3)と(4)の作りがやはり尾張の白姉様らしいのではと思い、
ミックスしたような感じで作ってみました

ただし『白姉様』というネーミング通りのイメージで、色は白色のみで飾りなども極力白系に

 

尾張の白姉様っぽい感じが出ましたでしょうか


参考資料
日本郷土玩具の会 機関誌『竹とんぼ』

協力
麻の葉工房
 亘正幸先生

2021.09.015

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