57 段だら姉様(和歌山県)

全国の姉様巡りは紀伊半島に戻り、和歌山県に入りました
白紙を縮ませた頭部、紅白の縞模様が特徴の和歌山県の姉様です

↓参考画像1 日本郷土人形研究会『姉様』和歌山より和歌山の姉様(大きさ12cm)

↓参考画像2 日本玩具博物館展示より(作者撮影)

↓参考画像3 川崎巨泉玩具帖・人魚洞文庫より、和歌山姉様の図
川崎巨泉(1877〜1942年)明治時代から昭和時代にかけての浮世絵師、郷土玩具画家

前髪はなく、髪飾りも少なめですが赤が効いています(たぼが別付けのタイプも有り)
顔は平らな紙を細長く折ったものを、びんの輪に巻き付け、そのまま首に沿わせて首紙を巻いています
着物を着た状態の和歌山姉様は、何となく、布のはぎれで作った着物かな?という感じがします

細部まで丁寧に再現された絵で、構造がよく分かります


※画像出典 大阪府立中之島図書館 おおさかeコレクション

 

首の棒部分をきれいな筒状にするのが意外と大変でした
フィルム(セロハン?)か、つや紙の赤で巻いてありますが、私は普通の紙で代用
紅白が印象的な和歌山の姉様でした

「紅白け おもしゃいなぁ のとろめでたい」和歌山弁(紀州弁)

紅白か おもしろいなぁ とてもめでたい
(正確な方言ではないかも知れませんがご容赦下さい)

参考資料

日本郷土玩具研究会『姉様』
大阪府立中之島図書館
日本玩具博物館

2021.10.01

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