95 土佐の姉様(高知県)




〽︎土佐の〜高知のはりまや橋で〜ぼんさんかんざし買うを見た〜よさこい、よさこい♪
土佐と言えば「よさこい節」
「よさこい」というのは「夜さ来い」という意味
夜になったらおいでという夜這いの唄だったんですね〜艶っぽい
坊さんがかんざし買うのも確かに艶っぽい・・・

はりまや橋には行ったことがありますが、別に川にかかっている橋ではない
はりまや橋の下に人工の水路がちょろっと作られているだけで
「日本三大がっかり名所」という不名誉な名所にランクインしてしまっております
(三大ポイントは、札幌時計台、はりまや橋、オランダ坂だそうです)

しかし、見どころいっぱい、姉様いっぱいの高知県はがっかりなんて言わせません!

↓ちなみに、ぼんさんかんざしというお菓子
(ゆずのお菓子とかんざし飴付き)いいなぁ〜


※画像出典 土佐銘菓浜幸

話を姉様に戻しましょう・・・迫力満点の土佐の姉様です
厚みのある土製の顔にシンプルな赤い衣裳、一度見たら忘れない個性的な姉様です

土佐藩内で、家庭の子女の間で手遊びとして姉様人形がありましたが
明治の終わり頃、「土佐の姉様」として玩具化されたそうです
しかし戦前には廃絶してしまいました
戦後、山本香泉氏が土佐の姉様を復活させました
その後、それを土佐民芸社が引き継ぎました

初代・山本香泉:土佐出身の女流日本画家
大阪で画家として活躍していたが、戦災で夫と死別、子供2人と共に土佐に戻る
もともと好きであった郷土玩具作り(主に土人形)を始め多くの秀作を製作
昭和38年、72才で没
(※引用 日本全国バーチャルミュージアム民芸館)

土佐姉様にが、丸顔タイプと、おたふくタイプがあるようです
どちらも個性的です

↓見本の姉様 土佐の姉さまの数々「丸顔タイプ」

 
※画像出典 古書象々


日本玩具博物館にて撮影


※画像出典 omamori-Japanese amulets

  
※画像出典 日本土鈴館


※画像出典 日本全国バーチャルミュージアム民芸館

↓見本の姉様 土佐の姉さまの数々「おたふくタイプ」
インパクトのある顔立ちです

  
※画像出典 オークション画像 tutibinayaさん


※画像出典 武蔵野美術大学民俗資料データベース


※画像出典 hiinaasobi(Instagram)

作り方も独特です
厚みある立体的な顔に対して髷は平面的、そしてもみあげ付き
折り紙のように折った両びんの上に顔を乗せているので、
顔に厚みがある分、出っ張って見えて境目も目立つので、黒でペイントされています
びんに4本の玉かんざしを貼り付けており、これはポロリと取れにくくていい方法だと思いました
蛇腹に折ったハリセン状の飾りも、簡単で華やかに見えます
いろいろ工夫されていますね


引き続き高知県の姉様をお楽しみに!



※参考資料

日本郷土人形研究会
大阪府立図書館
日本土鈴館
武蔵野美術大学
古書象々
日本全国バーチャルミュージアム民芸館

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2023.04.15


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